ギターの乾燥と湿度
ギターを最良のコンディションを保つために、最も気を使わなければならないのが湿度のようです。
最適な湿度、50~60%を保つ事が、よい経年変化をもたらすようです。除湿機、加湿器、エアコンを使用することにより、
人工的に湿度管理する事で、ほど良くギターを乾燥させます。
乾燥させ過ぎるとギターが傷みますが、ほど良く乾燥させるためのコツは、ギターを湿気させ過ぎない事だと思います。
梅雨時など、一度ギターが水分を過剰に含んで湿気てしまうと、湿気からその後の乾燥によりギターから水分が抜けるときにギターに負担がかかり、ネックの反りの原因に関与していると思われます。
室内を乾燥した状態に保つには、やはり乾燥機が適しているようです。
雨天時や梅雨でジメジメした室内を乾燥した状態を保つには乾燥機は最適だと思います。(乾燥機は湿度を50%くらいに除湿するものが多いようです。)
暖房機器で室内の温度を上げると湿度がさがり乾燥し過ぎるので(40%以下になることもあります。)逆に加湿器や濡れたタオルを干したり、カーテンを霧吹きなどで湿らせて湿度を上げる必要があります。
ギターを長期間低湿度で保管していると、塗装にクラックが入るだけでなく、ギターが傷み使い物にならなくなる場合があります。アコースティックギターやクラシックギターの場合、最悪、ボディにひびが入ったり割れたりするようです。
ギターが乾燥し過ぎないように、Gutar Breath2という便利なアイテムもあります。ギターのサウンドホールに装着して使用します。
ギターを置いている部屋の湿度を、湿度計でこまめにチェックして、湿度が上がっているようなら、70%以上なら乾燥機を、湿度が下がっているようなら、50%以下なら加湿器を使用して湿度を調整すると、ギターを良い状態に保てます。
季節、部屋の立地条件などで湿度が変わってくるので、ギターを保管している部屋の季節ごとの湿度の変化の傾向を把握しておくといいと思います。
エレキギター、クラシックギター、アコースティックギターとも、高価なギターほど一般的に塗装が薄くデリケートで湿度に注意する必要が有ります。
ギターをケースに入れていても、何年も納屋や蔵に入れてほったらかしにしていると、そのギター本来の音質は失われます。
安価なギターは塗装が厚く湿度や温度の影響を受け難いので気にする必要はあまりないです。安価なギターは音質は良くないですが、丈夫な事が良い所だと思います。
また、ギターのネックが歪む原因は、ギターを制作するまえに、木材の乾燥が不十分な事が大きいようです。
十分に乾燥させた木材で、うまく組みあげられたギターのネックは歪み難いようです。自分のギターの木材がどれくらい乾燥されて
ギターに組みあがったかは分からないので、ネックの為にも弾き終わったらチューニングは下げたほうが良いと思います。
(いいギターほどデリケートなので弾き終わったら2音くらいチューニングを下げます。)
夏などギターに汗がついたらギターを布で拭き取りますが、ギターを弾かない日もまめにギターを布で拭くようにして下さい。ギターに愛着を感じる事で、いつもギターの良いコンディションを保てます。
ギターとして制作された後もギターは乾きますが、木材の段階で十分に乾燥されていたかが、その後のギターの鳴りの成長にも大きく関係するようです。
ギターの最適湿度は50~60%だそうです。急激な湿度と温度の変化、極端な低湿度と高湿度はギターを傷める原因になります。
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- 湿度50~60%を維持しギターを傷めずに最良の経年変化をギターに与える。
- エレキギターは塗装にクラック(ウェザーチェック)が入るのを防ぐため時々オレンジオイルを塗ってよく拭き取り時々塗装に栄養を与える。
- 急激に乾燥させるとネック、ボディーの歪みの原因となる。
- ネック、ボディーが歪まないように急な乾燥はさける。
- 日本の梅雨、夏は湿度が高いので除湿機またはエアコンの除湿で湿度を調整する。
- 真夏の昼間、炎天下にギターを車の中に長時間置いておくと高温になりギターが歪んだり傷む。
- 急激な温度変化はギターの歪み傷みの原因。
- 急激な湿度の変化はギターの歪み傷みの原因。
- 長時間の低湿度はギターの歪み傷みの原因。
- 長時間の高湿度はギターが湿気る原因。
- 暖房器具で気温を上げると部屋全体の湿度はさがり空気が乾燥する。
- ギターの乾燥の直後、雨天時に外へ持ち出すことは最悪。
- 暖かい部屋にギターを置いておき、真冬にギターを外へ持ち出すことは最悪。
- じっくり時間をかけて少しずつギターを乾燥させるほうがギターが歪まない傷まない。
- 雨天時は部屋の窓をしめて湿度上昇を予防する。
- 湿度が50%以下で乾燥し過ぎている場合は、濡れたタオルを干したりカーテンを霧吹きで湿らせて湿度を上がげるか加湿器をかける。
濡れぞうきんで床拭きをしても湿度が上がる。(僕は冬はエアコンの風が当たるカーテンレールの上に濡れたタオルを干しています。)
- 晴れの日が続いた秋は湿度30%くらいまで低下する事があるため乾燥し過ぎに注意する。
- 閉め切った部屋に、布団や大量の衣類と一緒にギターを保管する場合は注意が必要。
一度部屋の布団や衣類などを湿気させると、一時的に部屋の空気を乾燥させても、衣類などに含まれた水分が空気中に乾燥して部屋の湿度は再び上昇する事がある。
乾ききった布団や大量の衣類がある場合は、一時的に空気を湿らせても、衣類などが水分を吸収して再び部屋の空気が乾燥する場合がある。
よって湿度計で、まめに湿度を確認する事は重要。
- 長時間、湿度と温度を一定に保つ方法がギターの乾燥方法に適している。
- 閉め切った部屋で洗濯物を干すと、洗濯物が乾くまで部屋の湿度は上昇する。
- 乾燥によりギターから水分が抜けるときにギターに負担がかかりネックの反りの原因に関与していると思われる。
- 湿度調節機能のあるエアコンで湿度を調整し室内の湿度を一定に保つのが理想。
- 除湿機は除湿方式のタイプで部屋の温度が上がる除湿器がある。
- 乾燥した空気は喉を痛めやすいので特にボーカリストは注意する。
- 空気が乾燥していると風邪をひきやすいので注意する。
- 高湿度60%以上はギターの天敵。
- 乾燥させすぎは塗装とギター(ネック、ボディー)を傷める。
- 高温低湿度が最もギターが乾きやすく、最もギターが傷みやすい。
- ギターに直射日光を当てるとギターを傷める。
- 低湿度の状態で長時間放置すると鳴らないギターになり、ギターが歪んだりボディーが割れたりする。
- 湿度が低くても温度が低ければ高温低湿度のときと比べるとギターの乾きは鈍い。
アコースティックギターはエレキギターに比べてボディの木の厚みがかなり薄く、エレキギターよりもかなりの短時間でギターが乾燥するので乾燥させすぎに注意してください。
(ギターの音質(音の不思議)、脳内化学物質の獲得(游音と脳内化学物質)、ヴィンテージギターを超えろ、ギター選びも参考にしてください。)
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